2016年6月12日日曜日

小児がん経験者の親こそ、アドラー心理学の「勇気づけ」を学ぼう!


アドラー心理学のキーワードのひとつに、「勇気づけ」という言葉があります。
 『アドラーが教える親子の関係が、子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!
叱らない子育て』(岸見一郎著)にこう書かれています。

以下p112より引用)
アドラー心理学では、子どもを叱らず、ほめもせず、「勇気づける」ことをすすめます。子どもを勇気づけるとは、一言でいえば、子どもが自分の人生の課題に取り組めるように援助するということです。
 人生の課題というのは対人関係のことです。大人だけでなく、子どもにとっても対人関係は悩みの種になるものです。しかし、人はだれも一人では生きていけない以上、対人関係を避けることはできません。対人関係を避けることなく、何とかしてそこに入っていけるように援助することを「勇気づけ」というのです。
 その勇気づけのために「ありがとう」や、後で見ますが、「助かった」という言葉をかけてほしいのです。(引用ここまで)

そして、「ありがとう」や「助かった」という言葉をかけることで、子どもは「貢献感」をもて、「自分を好きになれる」といいます。

 P123から引用)
どんな時に自分に価値があり、そんな自分のことが好きになれるかというと、自分は役立たずと思っていたけれど、こんな私でも「役に立てている」と思える時、自分に価値があると思え、そんな自分のことが好きになれるのです。

 こうした工夫は、「クラス会議」に組み込まれています。ですからクラス会議を行う学級では、生徒は小児がん経験者を含めて誰しも「勇気づけ」されることになります。

  もう一人のアドラー心理学の第一人者、岩井俊憲氏はこう書いています。

 HPより引用)
アドラー心理学では、技法面での「勇気づけ」を重視します。
 現代のさまざまな問題行動の背後には、勇気をくじかれた状態が見え隠れしています。
 勇気があれば、1998年から2011年 にかけての14年間で毎年自殺者数が3万人を超え続けることもなかったであろうし、人間関係が破壊的になるはずがないとも考えられます。
 子ども達の問題行動の背後にも勇気の欠如が見られます。
 今こそ、日本のあらゆる分野で勇気づけが必要です。

 「勇気づけ」の方法を学び、それを家庭生活においても行ってほしいと思います。

学校で「勇気づけ」られる機会があり、家に帰っても家族に「勇気づけ」されるなら、きっと人生の課題に立ち向かう力を、獲得できるはずです。

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