アンケートの結果などを見ると大多数の方々に満足して頂けたようです。橋本先生、ありがとうございました。原先生はじめ関係者の皆様おつかれさまでした。
このセミナーは高次脳機能障害のリハビリの可能性と題しましたが、果たしてその可能性はあるといえるのでしょうか?
セミナーを終えた今、「可能性はある」と私は思います。
すごく効果のある特別なリハビリ方法や画期的なプログラムがあるというわけではないかもしれません(もちろん効果の上がっているプログラムもいくつかあるようです)が、それよりもむしろ日常の中で特に家族が「関わり方を変える」ことがリハビリにつながるのだと感じました。
『関係性の再構築=リハビリ』です。
例えばお母さんが「手を洗って、着替えたら、宿題をしなさい、お弁当箱も出してね」というようにやるべきことを数個まとめて指示していたとしたら、それを1つずつ言うように変えるのです。
またはやるべきことを書き出して「見える化」するという方法もあります。
あるいは「分かった?分かったら何をしたらいいか言ってみて」と言いうように子どもに「おうむ返し」させるのもワーキングメモリーのためには大切です。
子どもがよく呑み込めていないようならお母さんは「身振り手振り」で伝えましょう。
うまくできたら「褒めてあげること」を忘れずに。
このように日常の細かなことを見直していき、できることが増えてくる、そしてそれが本人の自信につながり、もっとやってみようと思う、この「サイクルを回す」こと。それがリハビリなのだとセミナーで気づかされました。
このテーマ、今後も引き続き取り上げていきたいと思います。
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