先日、梅田スカイビルで行われた小児がん脳腫瘍全国大会で、「小児がん拠点病院のあり方」に関してタウンミーティングがもたれた。梅田スカイビル36階の会場に100名以上が参加していたと思う。私と当団体(エスビューロー)の安道さんはファシリテータとしてこのミーティングに関わった。
みんなで考えようこれからの小児がん医療Ⅱ
このテーマに関しては3年前に神戸国際会議場で実施した第2回小児がん脳腫瘍全国大会から幾度となく議論を尽くしてきた。「小児がん拠点病院のあり方」については中核機関、拠点病院、協力病院の3層構造で全体像の案が示されており、全国の拠点病院数は10か所となっている。
拠点病院の要件としていくつかの備えるべき機能があげられているが、その中のひとつに「臨床研究情報の公開」がある。これは患者・家族にとって大切な情報だ。小児脳腫瘍や固形腫瘍の希少がんなどはまだまだ標準治療が確立されていないものも多いからだ。
次のように書かれている。(以下引用)
臨床研究などを行っている場合は、次に掲げる事項を実施すること。
ア 進行中の臨床研究(治験を除く。以下同じ)の概要及び過去の臨床研究の成果を広報すること。
イ 参加中の治験について、その対象であるがんの種類及び薬剤名等を広報することが望ましい。
ウ 臨床研究を支援する専門の部署を設置していることが望ましい。
エ 臨床研究コーディネーターを配置し、ブロック内の協力機関とも連携し、ブロック内の臨床研究を推進すること。
(引用ここまで)
小児血液腫瘍科だけで30以上の臨床研究・治験が実施されていることが分かる。
(「みんなで考えよう!これからの小児がん医療Ⅱ」のアンケート結果については、まとまり次第エスビューローのホームページに掲載していく予定です。)
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